【滋賀県】琵琶湖の外来魚にも大雪の影響?−。県がまとめた月別の外来魚回収量について、4月の回収量が過去2年に比べて極端に少なくなったことが明らかになった。県琵琶湖レジャー対策室は「大雪で雪解け水が多く、琵琶湖の水温上昇が遅れたことが原因ではないか」と分析している。 (宇佐美尚)
同対策室のまとめでは、琵琶湖岸に設置した外来魚回収ボックスなどに集まったブラックバスやブルーギルは、ことし4月は約900キロ。2004、05の両年はいずれも1300キロ以上が回収されており、「明らかに少ない」結果になったという。4−6月の3カ月間の合計量は、04年は約4800キロ、05年は約5600キロに対し、ことしは約5000キロと、大きな変化は見られなかった。
県琵琶湖環境科学研究センターによると、ことし4月に測定した北湖南部の水温は1995年以後、最低の8・6度で、10年間(1995−2004)の平均水温11・1度よりも、約2・5度低かった。センターでも「さまざまな要因はあるが、冷たい雪解け水で、水温が低くなったのではないか」とみている。ブラックバスなどが活発に動き回る水温は13−14度以上といい、例年よりも低い水温で魚の動きが悪かった可能性があるという。
(中日新聞)