2006年07月06日

久米島町儀間ダムなど環境評価 危惧種の減少懸念

 県ダム事務所が久米島町に儀間ダムとタイ原ダムを整備する「儀間川総合開発事業」の環境影響評価書に対し、稲嶺恵一知事は5日、12項目の知事意見を出した。環境省と県が絶滅危惧(きぐ)IB類に指定しているキバラヨシノボリについて、「生息域および個体数の減少が懸念される」として、より詳細な予測・評価を求めるとともに、必要に応じ環境保全措置を検討することなどを求めた。

 県の天然記念物で絶滅危惧II類のクメジマボタルの生息適所の一部が消失することに対する代償措置で事業者が創出するビオトープについて、具体的な位置や構造などを検討する際に、さらに学識経験者の指導、助言を受けることも求めた。
 絶滅危惧IA類のキクザトサワヘビについては、環境保全措置の検討経緯や学識経験者の指導・助言内容を明らかにすることも求めた。
 事業者は今後、同意見を勘案して補正評価書を作成し、30日間の公告・縦覧を行い、環境影響評価手続きが終了する。
 同事業は儀間川と謝名堂川に、儀間ダム(貯水面積11・7ヘクタール)とタイ原ダム(7・7ヘクタール)を建設する。予定地は県立自然公園内で、自然環境保全上、特に配慮が必要な「特別配慮地域」になっている。
(琉球新報)

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Posted by DODGE at 2006年07月06日 11:28 in

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