【滋賀県】「今の世代が我慢をしても、子どもや孫の世代が喜んでくれる県政を進めたい」−。知事選に当選した嘉田由紀子さん(56)は3日の記者会見でこう述べ、後の世代に借金などのつけを残さない県政運営に取り組んでいく考えを強調した。
県が現在、置かれた状況について、嘉田さんは「大変な財政難」と述べ、新幹線新駅やダムなどの大型公共工事削減や県事業の見直しで歳出を削減する方針をあらためて表明。「自然環境を利用するための税金」として、琵琶湖利用税を新設して歳入確保を図るとした。
また琵琶湖については「悲鳴をあげている」状態だといい、生態系の回復に向けて取り組む意向を示し、「水環境に関心が集まるが、生態系が回復すれば、水質も改善される」と述べた。
この日の睡眠時間は約1時間だったというが、疲労はほとんど感じさせず、「孫と遊ぶ時間が無くなるのはつらいですね」。
夫からは「健康には注意をして」と忠告されたという。「多くの支持をいただいた。責任の重さを感じている」と心境を語った。
(中日新聞)