滋賀県全域で外来魚の再放流(リリース)を禁止し、琵琶湖のプレジャーボートの航行規制水域を拡大する改正琵琶湖レジャー利用適正化条例が1日、施行される。琵琶湖の環境に配慮した改正内容で、県は新たな「琵琶湖ルール」の徹底に力を入れていく。
改正した条例では、これまでは琵琶湖と指定した内湖に限っていたブルーギルやブラックバスのリリース禁止水域を、県内全域の川や池、水路などに拡大した。
また、プレジャーボートの騒音被害を防ぐために設けた航行規制水域に、水鳥の生息地や保養施設に近い湖岸5カ所(延長約10・5キロ)を新たに指定した。これにより琵琶湖岸の約4分の一に当たる約63キロ(23カ所)で、湖岸から約350メートルの範囲で、航行が原則禁止となる。
追加した水域は、高島市マキノ町海津−西浅井町大浦▽西浅井町大浦▽東近江市栗見出在家町−近江八幡市白王町▽野洲市菖蒲▽湖北町尾上−長浜市早崎町。
県琵琶湖レジャー対策室は、7月16日に湖岸全域でマナーアップキャンペーンを展開し、改正内容を書いたチラシを配って注意を呼び掛ける。
(京都新聞)