2006年06月15日

伊豆沼式バス駆除 全国の研究者に伝授 環境省研修会

 人工産卵床を使ったバス駆除で全国的な注目を浴びる伊豆沼・内沼(栗原、登米市)で13、14の両日、「ブラックバス駆除マニュアル研修会」(環境省主催)があり、東北や関東、関西の行政関係者や研究者ら約20人が、「伊豆沼方式」のバス駆除を学んだ。

 人工産卵床による駆除は、卵と卵を守る親バスを一挙に駆除することができる。地域ボランティア参加型という独自の手法もあって「伊豆沼方式」と呼ばれ、県伊豆沼・内沼環境保全財団と環境省東北地方環境事務所が3月、「ブラックバス駆除マニュアル」にまとめた。マニュアル利用者の実地講習として、研修会が企画された。

 13日は、同財団の進東健太郎研究員が、バス食害の現状や人工産卵床の製作方法を解説。参加者は、園芸用のネットや苗ポッドを使って、産卵床製作に取り組んだ。

 14日は、参加者が実際に沼に入り込み、人工産卵床の観察や卵駆除、稚魚捕獲を体験。幾つかの産卵床の周囲には稚魚の群れがあり、参加者は、網を使って数百匹単位ですくい上げた。参加者からは「こんなに取れるんだ」「想像以上の効果があるようだ」といった声が上がっていた。

 石川県加賀市の鴨池でバス駆除に取り組んでいるという金沢工業大4年の豊島保幸さん(22)は「鴨池の駆除はまだ手探り状態なので、とても参考になります。今回の成果を大学の研究室や一緒に駆除を行っている団体に伝えたい」と話していた。
(河北新報)

+Yahoo!ニュース-東北-河北新報

Posted by DODGE at 2006年06月15日 10:46 in ブラックバス問題

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