2006年06月03日

天然記念物の稚魚ゼロに 淀川のイタセンパラ調査

 近畿地方整備局淀川河川事務所(大阪府枚方市)が淀川水系で先月実施した調査で、絶滅寸前の国の天然記念物、イタセンパラの稚魚が1匹も確認できなかったことが2日、分かった。

 調査は1994年以来、大阪市旭区の淀川沿いにある「わんど」と呼ばれる水たまりで毎年実施してきたが、稚魚の未確認は今回が初めて。同事務所はブラックバスなど外来魚が捕食しているとみて、駆除などの対策を本格的に検討する。
 イタセンパラはコイ科の淡水魚で、成魚は体長約10センチ。淀川水系のほか、濃尾平野や富山平野の限られた水系だけで確認されている。
 淀川沿いの「わんど」では、2001年に7800匹余りを確認したのをピークに年々減少、昨年は約500匹しか確認できなかった。
(共同通信)

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Posted by jun at 2006年06月03日 20:27 in 自然環境関連

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