砂浜の消波ブロックが環境省のレッドデータブックに掲載されているアカウミガメの上陸や産卵を妨げているとして、愛知県豊橋市は29日、同市の海岸の一部で撤去を始めた。国土交通省などによると、公共事業で設置した消波ブロックを、生態系の保護を主目的に撤去するのは初めて。
撤去によってカメが、高波でも水没しないところまで上陸して産卵できるようになる。同市の砂浜は浸食も進んでおり、市は「2年間を目標に撤去場所の浸食状況を調べ、広い砂浜を再生させたい」としている。
ブロックは同市の海岸に約5・2キロにわたって設置されている。
(共同通信)