滋賀県、京都府を含む近畿や中部地方などの十五府県は、琵琶湖の漁業被害をはじめ、樹木の枯死などを招いているカワウ被害について対策を練る「中部・近畿カワウ広域対策協議会」を22日、発足させた。
環境省の呼び掛けでこの日、滋賀県厚生会館(大津市京町4丁目)で開かれた設立総会には、各府県の担当職員や環境保護団体のメンバーら約90人が出席。カワウによる被害状況や正確な個体数などの現状把握に努めた上で、広域的な指針の策定に取り組む方針を確認した。
カワウの行動範囲は東西に広く、県境を超えて生活範囲があるとされる。滋賀県の調査では、春から夏にかけては琵琶湖周辺に生息しているが、秋、冬は県外にも分散しているといい、県単独での正確な分布把握は難しかった。
(京都新聞)