県は、琵琶湖のアユなどの食害や竹生島での植生への影響が問題となっているカワウについて、狩猟鳥獣に再指定するよう国に働きかけることを決めた。政府に対し18日に初提案する。
県によると、昨秋時点での県内のカワウの推定生息数は3万8000羽。調査では大規模な群生地となっている竹生島に約2万6000羽、伊崎半島に約1万2000羽がいると推定されており、樹木の枯死などが問題となっている。
県によると、カワウは戦前は狩猟鳥獣に指定され、1930年代には狩猟による捕獲数が年平均で7300羽程度あったという。このため県は狩猟鳥獣への再指定が「全国的なレベルで個体数の増加を抑制する上で効果的な手法の一つと考えられる」としている。【服部正法】
5月16日朝刊
(毎日新聞)