2006年05月15日

珍魚アマシイラ!? 胴はマグロ、顔はシイラ

 【糸満】糸満漁港に珍しい魚が水揚げ―。12日午前、糸満市西崎の糸満漁港に寄港した宮崎県油津のマグロはえ縄漁船「第一新栄丸」(井上長二郎船長、19トン、6人乗り)から「見たことのない魚が揚がった」と県水産海洋研究センターに連絡があった。

 この魚は、体長約1・5メートル、重さ50キロ以上とみられ、胴体はマグロに似ているものの、顔はシイラに近いという。同センターが図鑑などで調べたところ、形状などから世界各地の温帯海域に生息する「アマシイラ」とほぼ断定した。

 船長の井上さん(53)によると、今月6日夜、北緯29度、東経133度の鹿児島県・種子島南東約250キロの太平洋上ではえ縄に引っ掛かった。第一新栄丸は4月29日に宮崎を出港し、遠洋漁に出ていたという。
 井上さんは「マグロ漁船に33年乗っているが、初めて見る魚」と話し、ウミンチュや県水産公社の関係者も珍魚を興味深げに見守っていた。
 アマシイラは通常、全長2メートルになるというが、口元が柔らかいため、めったに引っ掛からないらしい。毒などはなく食べられるという。魚を譲り受けた県水産海洋研究センターは、魚を冷凍庫に保存し、15日以降、解体して詳しく調べることにしている。
(琉球新報)

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Posted by jun at 2006年05月15日 13:12 in 魚&水棲生物

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