2006年04月13日

ブラックバス:産卵、すばやく自動感知! 高橋清孝さん、人工産卵床を考案/宮城

 ◇衝撃でピンポン球浮上−−水産研究者・高橋さん考案
 NPO法人「シナイモツゴ郷の会」副理事長で県の水産研究者、高橋清孝さん(54)が、食害魚ブラックバスの産卵を自動感知する人工産卵床の改良版を考案した。従来型に比べ、産卵確認に要する手間ひまが大幅に省ける。「伊豆沼・内沼環境保全財団」は22日、改良版100個を両沼に設置し、今期の駆除活動をスタートさせる。

 バスは沼底の砂利を尾ビレではね飛ばし、巣穴を作る。改良版はその習性を利用し、砂利が飛んだ衝撃で、産卵床の鉄板に固定された磁石付きピンポン球が浮上。陸上から産卵・営巣が確認できる。球はナイロンテグスで産卵床につながれているため、浮上後にセットし直すのも簡単。沼に人が入り産卵床を一個一個、観察筒で見て回っていた従来型に比べ、簡便、省力化を図れる。
 県は「画期的な技術」と評価し特許を申請中。仙台市若林区の建築資材販売会社「東北興商」が県の許可を得て製造販売している。価格は1個5000円。琵琶湖のバス問題に取り組む関西の自然保護団体からも引き合いが来ているという。
 同財団は改良版のほか、従来型も300個ほど設置する予定。また、市民バスバスターズ(バス退治人)を募集している。【小原博人】4月12日朝刊(毎日新聞)

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Posted by jun at 2006年04月13日 11:45 in ブラックバス問題

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