琵琶湖や周辺の川で、タナゴの生息できる環境づくりを目指す市民団体「ぼてじゃこトラスト」(事務局・大津市)が発足して10年を迎えた。激減するタナゴの生息調査などを企画し、小さな魚を通じて身近な自然環境に目を向ける大切さを市民に訴えてきた。23日に記念イベント「五感で魚を楽しむ懇親会」を催す。
この団体は1996年1月に発足した。会名の「ぼてじゃこ」は湖国でのタナゴの俗称で、川や池で魚と触れ合う観察会や投網教室を開いたり、小学校にタナゴと飼育器具を贈るほか、会員が総合学習の先生を務めるなどの活動を続けてきた。会員は淡水魚を研究する大学教授や魚を愛する市民たちで、現在は80人に上る。
記念イベントは午前10時から午後3時まで。大津市黒津四丁目のウォーターステーション琵琶で投網の打ち方を学んだ後、近くの大戸川でカワムツなどの在来魚を捕って料理する。ブラックバスなどの外来魚の空揚げも味わう。
午後1時からは龍谷大理工学部の遊磨正秀教授が「水中の世界お魚よもやま話」をテーマに講演する。参加費は1家族300円。問い合わせは事務局TEL077(525)8776。
(京都新聞)