2006年03月30日

外来種のカラドジョウを発見 滋賀県内で初

 中国大陸や朝鮮半島、台湾などに生息する外来種のカラドジョウがこのほど、滋賀県近江八幡市八木町の排水路や田んぼで発見され、調査の結果、滋賀県内で定着していることが確認された。京都府や岐阜県ではすでに確認されているが、滋賀県では初めて。県内の淡水魚は78種となった。

 確認したのは、多賀町博物館の金尾滋史学芸員(26)。滋賀県立大大学院生だった2003年7月に成魚1匹と未成魚3匹、稚魚30数匹を発見した。カラドジョウは食用に輸入されており、当初は「業者の所から逃げ出した」と考えたが、3年間の継続調査で、成魚や稚魚が毎年見つかり、定着を確認した。
 カラドジョウは、在来種のドジョウと比べ、ひげが約2倍の長さで、尾びれの付け根に黒い点がない。環境省は全国17府県での定着を確認している。生態系への影響も懸念され、要注意外来生物に指定している。
 金尾学芸員は「不用意な管理で逃げたり、捨てられた可能性が高い。近縁種との交配種が生まれることも考えられる」と話している。他地域でも定着している可能性があり、今後も継続調査するという。(京都新聞)

+Yahoo!ニュース-滋賀-京都新聞

Posted by jun at 2006年03月30日 01:43 in 自然環境関連

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