環境省は28日、魚などの水生生物を保護するため、工場排水などに含まれる亜鉛の濃度を1リットル当たり最大5ミリグラムから2ミリグラムに規制を強化する排水基準案をまとめた。同日の中央環境審議会の専門委員会で了承された。
4月下旬の中環審水環境部会で正式決定し、水質汚濁防止法に基づく省令改正を経て、早ければ今年中に実施の見通し。
亜鉛はメッキや乾電池、農薬などに広く使用されている金属。魚や水生昆虫、藻類、プランクトンなどの水生生物の成長を止めるなど生態系への影響が大きいとされる。(共同通信)