【滋賀県】南湖でのビワマス復活を目指す市民グループ「ビワマスを琵琶湖のシンボルに育てる会」が26日、大津市坂本5丁目の大宮川で稚魚の放流をした。
現在、ビワマスは姉川など北湖の川では溯上(そじょう)するが、南湖ではほとんど姿を消している。同会によると、大宮川でも昭和20年代まではビワマスが確認されたという。
この日は同会のメンバーら約10人が集合。日吉大社近くの大宮川で、体長5−7センチの稚魚約1000匹を放流した。稚魚は数カ月後に琵琶湖に下り、エビや魚を食べて50センチ前後まで成長。「うまくいけば3−4年後に大宮川に帰ってくる」という。
今後、講演会や観察会なども予定しているという。同会の代表西岡信夫さん(65)は「地元の子どもたちとも協力していきたい。ビワマスの放流や溯上が、川や琵琶湖に興味を持つきっかけになれば」と話した。(宇佐美尚)
(中日新聞)