2006年03月07日

住宅街のオオサンショウウオ…飼い主を書類送検

 神奈川県警高津署は6日、許可なく特別天然記念物の「オオサンショウウオ」を飼育したとして、川崎市中原区の会社役員の男(41)を文化財保護法(現状変更等の制限)違反の疑いで横浜地検川崎支部に書類送検した。

 調べによると、男は2001年12月から昨年10月まで、同市高津区の勤務先で、文化庁長官の許可を得ないで「オオサンショウウオ」を飼育した疑い。

 同区の住宅街で昨年10月、オオサンショウウオ(体長約60センチ)が見つかり、男が「私のものではないか」と名乗り出て、一度は持ち帰った。男は、中国産の「タイリクオオサンショウウオだと思っていた」と話していたが、同署が11月、京都大学大学院に依頼して行ったDNA鑑定で、特別天然記念物の「オオサンショウウオ」と判定された。

 調べに対し、男は「仕事先で知り合った男から無償で譲り受けた」などと供述しているという。オオサンショウウオは没収され、同県相模原市の水族館に保管を委託されている。

 中国産のオオサンショウウオでも、国内での受け渡しは「種の保存法」で禁止されているが、発見当時、すでに時効となっていた。
(読売新聞)

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Posted by DODGE at 2006年03月07日 10:59 in 魚&水棲生物

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