滋賀県は新年度から、金券「琵琶湖ルールひろめよう券」を県内約10カ所の引換所発行する。琵琶湖や河川でブルーギルやブラックバスを釣った人に加え、湖岸に散乱する釣り糸を拾った人や、ごみの持ち帰りなど琵琶湖の環境を守るための優れた実践リポートを書いた人にも配る。
レジャー客らに、環境に悪影響を及ぼさずに琵琶湖を利用するよう求めた県琵琶湖レジャー利用適正化条例の趣旨を徹底させるのがねらいだ。
「ひろめよう券」は50円分の金券で、本年度まで発行した「ノーリリースありがとう券」と同様、外来魚500グラムにつき1枚と交換できるほか、湖岸での清掃活動の参加者に3枚ずつ渡す。
さらに今夏に同条例の実践リポートを募集し、プレジャーボートのエンジンを環境対策型に転換する取り組みや、外来魚を大量に回収するアイデアなどに関する傾聴に値する実践リポートをまとめた人に約20枚を贈呈する。
券には同条例を守ろうという趣旨のメッセージを記入する半券がついており、切り離して他人に渡すこともできる。受け取った人は同条例を守ることを条件に、引換所で半券を「ひろめよう券」1枚と交換できる。半券を渡した人も、ボーナスとして「ひろめよう券」を1枚もらえる。
県琵琶湖レジャー対策室は「『ひろめよう券』』を通じ、外来魚の再放流禁止をはじめ、条例を守る人々の輪を広げたい」としている。(京都新聞)