2006年02月23日

糸満の漁港に深海魚 「地震の前兆?」釣り人が捕獲

 これは地震の前触れ? 19日午前10時ごろ、糸満市西崎の漁港内で、異様な形の魚が海面付近を泳いでいるのを釣り人らが発見、網で捕獲した。釣り人らの連絡を受け、現場に駆け付けた本部町の美ら海水族館の職員によると、ユキフリソデウオと呼ばれる深海魚の幼魚とみられ、県内で発見されるのは珍しいという。

 深海魚は、しばらくバケツの中で元気に泳ぎ回っていたが、次第に衰弱し昼すぎに死んだ。
 捕獲したのはイカを釣ろうと港を訪れていた大城光浩さん(38)と、瀬渡し業の重武辰彦さん(30)、有川聡さん(同)の3人。岸壁近くの海面で、口をパクパクさせながら浮いているのを発見。「最初はビニール袋かクラゲかと思った」(大城さん)が、捕らえてみると銀色に輝くうろこに長い胸びれがあり、深海魚だと直感したという。
 体長は約15センチ。背びれを波のように揺らして直立した状態で泳ぐ姿は、深海の神秘的な雰囲気を醸し出していた。3人によると、この日の未明には、港内がうねって渦を巻くなど、いつもと潮の様子が違っていたという。
 標本にするため個体を引き取った水族館学芸員の佐藤圭一さんは、「なぜ沿岸に現れたか分からない。成長すれば1メートル以上になる魚。飼育例がないので、ぜひ生きていてほしかった」と残念がった。
(琉球新報)

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Posted by DODGE at 2006年02月23日 07:50 in 魚&水棲生物

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