2006年01月27日

スクローギンスが衝撃のビッグウエイト、しかし大会は定員割れ/BASSサザンツアー:初日

 FLWに続き、BASSもCITGOバスマスター・サザンツアー第1戦フロリダ州レイク・オキチョビー大会で今季が開幕した。1月に入ってからこの一戦を含めオキチョビーではメジャー大会が3試合め。ほぼ毎週ビッグマッチが開催さているにも関わらず、ここでもビッグストリンガーが飛び出した。首位で折り返したのはテリー・スクローギンスで、7Lb、8Lbを含む5尾で24Lb5ozをウエイイン。しかし7位から12位までが14Lb台とトップウエイトとの差は大きく、2日め以降もフィッシング・プレッシャーの影響が出そうだ。2位以下にはジミー・マンソン、ランディー・イェイガー、マーティー・ロビンソン、ジェイムス・ニガーマイヤーと続いている。大森貴洋さんが15位に入っている。また、大きな期待を背負って火蓋を切ったサザンツアーであったが、定員150名を大きく下回り、今回は129名が出場。バスフィッシングのメッカであるアメリカ南部域の大会で定員割れが発生するのは非常な稀なケースである。旧オープン戦時代にはウェイティングリストのアングラーが大量発生したほど人気の大会地区で、西海岸のように常に定員割れが起こる土壌ではないために、これは異常事態と捉えたほうがよさそうだ。

 オープン戦と呼ばれたシリーズが昨シーズンをもって消滅。今シーズンからはサザンツアー、ノーザンツアーと名を改め、大会フォーマットやその他のクオリファイルールを一新し再スタートを切った。
 オープン戦のエントリーフィーが1試合1200ドルだったのに対し、ツアーは1500ドル。優勝賞金は出場者数によって多少異なったが約4万7000ドルだったのに対し、ツアーでは7万5000ドルと約160%アップしている。オープン戦は4つの地区が各3戦ずつ行なっていたが、ツアーはサザン、ノーザンともに5試合ずつ。シーズンがスタートするとほぼ毎月1戦ペースで開催されることになり、仕事とトーナメントを掛け持って出場していたセミプロアングラーには厳しスケジューリングだ。 またオープン戦時代には、「大会が自宅から比較的近いレイクで開催されたときのみスポット参戦するローカルアングラー」が数多く存在した。バスマスター・サザンツアー第1戦のケースでいえば38名がフロリダ在住アングラーで、これは今大会出場者数の1/3に相当する。彼らが第2戦以後の大会にも継続参戦するか否かはわからないが、今後もスポット的に参戦するアングラーが増減し、出場者数が安定しない状況が続くと思われる。一方で、シリーズを通して参戦するアングラーにとっては、年間成績の面で好都合である。
 ちなみに、BASSのオープン戦はFLWのストレーンシリーズに当たるわけだが、ストレーンシリーズのエントリーフィーは750ドル。全5地区、各4戦が開催される。先日レイク・オキチョビーで開催されたストレーン・サウスイースタン戦では定員200名をクリアした。また毎シーズン定員割れが続き、シリーズ閉鎖に追い込まれたBASSウェスタンオープン戦は最終的に100名程度しか出場していなかったが、2月第1週に開催されるストレーン・ウェスタン第1戦の定員は、昨年12月の時点で200名の定員が一杯になり、FLWもその事実を大きく報道した。

 米国バスアングラーたちのBASS離れが深刻化しているように思えてならない。度重なるシリーズやトレイル名の変更やルール改正、エントリーフィーの増額に加え、ジェイ・イエラス、ジョージ・コクラン、デビッド・フリッツなど有名選手の離脱、スポンサー問題やパッチ(ワッペン)問題、選手同士のいがみ合いやバスマスターTVショーで扱われる選手の偏り、そしてメジャー団体間の小競り合いと、話題を振りまく反面、BASS系アングラーの鬱憤は蓄積される一方だった。そして、ここにきてフェデレーションがBASSと決別、過半数のステイト・フェデレーションがFLWと足並みを揃える事態となっている。
 
 BASSバスマスター・サザンツアー第1戦の定員割れは今後どのようにBASS系トーナメントに跳ね返ってくるのだろうか。

+Bamaster.com

Posted by DODGE at 2006年01月27日 19:15 in 海外トーナメント:BASS, 海外フィッシング事情

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