2006年01月11日

ブルーギルに天敵 巻き貝、卵食べる

 琵琶湖に生息するカワニナ類やヒメタニシなどの巻き貝が外来魚ブルーギルの産卵場所に集まり、卵やふ化したばかりの稚魚を餌にしていることを沢田裕一滋賀県立大助教授(生態学)と大学院生の中尾博行さん(28)らが10日までに突き止め、食べる様子を撮影した。

 琵琶湖では巻き貝の生息場所とブルーギルの産卵場所の深さが一致し、在来種を食い荒らし激増するブルーギルの思わぬ“天敵”となったといえ、県自然環境保全課は「繁殖阻止のヒントになる」と注目している。
 琵琶湖のブルーギルは、水深約0・5−2メートルの浅瀬で、雄が尾びれですり鉢状に穴を掘り、雌が直径約0・7ミリの卵を数万個産む。
 沢田助教授らは昨年夏、湖を調査中に、産卵場所にこうした巻き貝が多いことに気付き、調べると通常の10倍以上いた。卵がふ化し稚魚がいなくなると、巻き貝が半減した場所もあった。(共同通信)

+ Yahoo!ニュース-社会-共同通信

Posted by jun at 2006年01月11日 19:00 in 魚&水棲生物

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