2005年05月17日

KHVのニュース相次ぐ ついに皇居のお堀までも

 2003年秋に突如として茨城県霞ヶ浦を中心に発生し、瞬く間に全国規模で発見されているコイヘルペスウィルス(KHV)は、2005年になった今でもその猛威は衰えてない。一定の水温に達するとウィルスが活性化するのはわかっている。しかしワクチンの完成度の高さはいまだ証明されておらず、沈静化にはいたっていない。そして、KHVは皇居のお堀にも進入。KHV問題がここにきて再注目されている。そんなKHV関連ニュースをまとめて掲載。

皇居お堀のコイがヘルペス感染、162匹死ぬ

 環境省は16日、皇居のお堀13か所のうち7か所からコイヘルペスに感染したコイ162匹の死がいが見つかったと発表した。

 今月6日に日比谷濠(ぼり)など3か所で4匹のコイの死がいが見つかり、16日までに計162匹に上った。同省が研究所に依頼して死因を調べたところ、コイヘルペスウイルスに感染していることがわかった。感染ルートは不明だが、お堀は魚の放流や捕獲は禁止されている。

 同省によると、お堀の水はほとんどが雨水で、循環利用してすべての堀がつながっているという。一般河川とはつながっていないが、お堀からコイが持ち出されて河川などに放流されないよう見回りを強化する一方、専門家の意見を聞いて対応を検討する。
(読売新聞)

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コイヘルペス:感染を確認−−吉野川水系の今切川、旧吉野川で大量死 /徳島

 ◇県漁場管理委、持ち出し禁止指示
 吉野川水系の今切川などでコイが大量死した問題で、県は13日、水産総合研究センター養殖研究所(三重県)に依頼した検査でも、サンプルとした送った8匹すべてからコイヘルペスウイルス(KHV)の陽性反応が出たと発表した。四国でKHV病感染が確定したのは初めて。これに伴い、県内水面漁場管理委員会が同日、県庁で開かれ、漁業法に基づき、コイの持ち出し禁止の「指示」を出した。
  県は同川水系で捕れたコイ(死がいを含む)を他の水系へ放流しないよう引き続き周知するとともに、死んだコイを発見した場合には、県や市町村などへ連絡するよう呼びかけている。なお、KHV病はマゴイとニシキゴイ以外には感染せず、感染したコイを食べても人体に影響はない。
 県によると、9日から12日までに今切川や旧吉野川などで回収されたコイは約1490匹に達した。旧吉野川支流の大谷川(鳴門市など)や新池川(鳴門市)からも感染死したと見られるコイの死がいが回収されている。【植松晃一】

5月14日朝刊
(毎日新聞)

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コイヘルペス:2匹も陽性確定−−大橋川と宍道湖 /島根

 コイヘルペスが原因で松江市内の河川で大量のコイが死んでいる問題で、県は13日、大橋川と宍道湖で同ウイルスの陽性反応が出たコイ2匹についても、三重県の水産総合研究センターの検査結果で陽性が確定したと発表した。
 県水産課によると、死んだコイは12日までに3047匹に上り、京橋川や朝酌川、堀川周辺など広範囲にわたっている。県は既に斐伊川水系でのコイの移動を禁止している。
 また、13日、斐伊川水系以外の出雲市神西沖町の十間川でもコイ5匹の死がいが見つかり、県は14日に検査する。【酒造唯】

(毎日新聞)

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Posted by DODGE at 2005年05月17日 07:50 in KHV関連

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