琵琶湖で大量繁茂する特定外来生物の水草オオバナミズキンバイが、昨年10月の台風21号の影響で、従来と異なる場所に拡散した可能性が出ている。湖岸に漂着したごみに混ざって切れ端が発見され、滋賀県は「成長が非常に早く、新たな群落が同時多発的に形成されないか注視したい」と警戒している。
台風21号は風が強く、琵琶湖では高波と水位上昇が起きた。直後に県職員が南湖の湖岸を巡回すると、群落からちぎれたオオバナミズキンバイの断片が複数見つかった。県は、他にも漂着した恐れがあるとみている。
成長期を過ぎて枯れ始めた時期のため、断片が大規模群落(面積100平方メートル以上)まで拡大するかは不明。目視できるサイズになり、影響が分かるのは春から夏になるという。
県が懸念するのは、新たに10カ所以上で群落が同時発生するケース。県自然環境保全課は「駆除が間に合わなければ、定着を許してしまう」と気をもむ。県や市町などで構成する「琵琶湖外来水生植物対策協議会」は2018年度、従来は群落がなかったエリアも巡回対象に広げ、監視を強める。
オオバナミズキンバイの生育面積は15年度末に県内で20ヘクタールあったが、駆除を進め16年度末に13ヘクタールに減少。県は17年度末ではさらに削減が進むと想定している。