兵庫県姫路市の皮革メーカー「コードバン」が、魚の皮を使った革小物の開発に成功し、販売を始めた。近畿大(大阪府東大阪市)が世界で初めて完全養殖に成功したクロマグロ「近大マグロ」と、琵琶湖で駆除されたブラックバスの皮を有効活用。いずれも製品化は初めてで、うろこ模様の独特な質感と希少性が話題を呼んでいる。(山崎 竜)
同社によると、革の素材は牛や馬など哺乳類が大半だが、爬虫(はちゅう)類のワニやヘビ、鳥類のダチョウなどの皮は「エキゾチックレザー」として重宝されているという。魚類ではサメやエイが知られている。
そうした中、釣り好きの新田芳希社長(46)が目を付けたのがマグロとブラックバス。「捨てるのはもったいないし、何より珍しい。模様も面白く、強さも十分にある」と、昨年末に開発を始めた。
マグロは、同大で卵から成魚まで育てられ、飲食店などで提供の際に廃棄される皮を再利用。ブラックバスは、琵琶湖で駆除を進める沖島漁協(滋賀県近江八幡市)から仕入れた。いずれも原料の確保が安定しているのが利点という。
最も苦労したのは、魚特有の臭いをなくす対策だった。臭いの元になる脂分を除去する作業の時間と回数を増やし、柔軟性を維持する「なめし加工」に使う薬品にも工夫を凝らした。
ブランド名は英語で魚を意味する「PISCINE(ピサイン)」。馬革と組み合わせた名刺入れ(2万5920円)と小銭入れ(同)、キーケース(2万8080円)、財布(3万240円)の4種類を売り出した。大阪・梅田のファッションビル「イーマ」にある同社店舗「ウォームスクラフツマニュファクチャー」に並び、注文を受けて生産するという。
新田社長は「他の製品にはない質感が出せた。魚を食べるだけでなく、手にして楽しんでほしい」と話す。同社TEL079・284・8560
Posted by jun at 2017年05月27日 18:17 in その他のニュース