滑川高校(滑川市加島町、沢井友義校長)の海洋科は9日、県水産研究所(同市高塚)からサクラマスの卵約3千個を譲り受け、今季の人工飼育を始めた。県産サクラマスの資源回復に向けて前身の海洋高校時代から続ける取り組みで、今年で10年目。生徒は卵を同校の水槽に移し入れ、大きく育つことを願った。
滑川高校海洋科はサクラマス飼育の高い技術を持ち、卵のふ化率は約97%に上る。稚魚の放流や生態研究のほか、海洋生物部と共に「オール富山県産ますずし」の開発にも取り組んでいる。
この日は2年生9人が同研究所を訪問。神通川に遡上(そじょう)したサクラマス28匹から11月1日に採取された卵を受け取った。卵は直径5、6ミリ。同校に運び、水温や水質を確かめた水槽3個に慎重に入れ、シートで覆って暗くした。
参加した中村華(はな)さんは「光や震動に敏感なので大事に育てたい。大きく成長してほしい」と笑顔を見せた。ふ化は20日ごろの予定で、稚魚の一部は2017年5月ごろに上市川へ放流する。成魚の水揚げは19年を見込む。
同科の吉倉桂三教諭は「これまでの取り組みで一定の飼育技術を確立できた。今後は安定生産など産業分野の研究に貢献したい」と話した。
Posted by jun at 2016年12月10日 11:04 in 魚&水棲生物