環境省は8日、生態系に影響を及ぼす特定外来生物のカナダガンを全て駆除したと発表した。日本で特定外来生物の根絶に成功したのは初めて。カナダガンは2010年に国内での確認数が約100羽とピークに達し、爆発的に繁殖する恐れがあった。市民団体などが同年から駆除を進め、今月4日までに成鳥計79羽を捕獲、卵約150個を取り除いた。
カナダガンは北米原産の大型のガンで、繁殖率が高い。国内では1985年に静岡県富士宮市で初めて発見され、関東地方を中心に各地に定着。鑑賞目的で輸入された個体が野生化したことが始まりとみられる。在来のガンとの交雑や稲の食害が懸念され、14年に特定外来生物に指定された。
環境省は新たに国内に侵入するのを防ぐため、特定外来生物の指定を継続し、飼育や輸入の禁止対象とする。同省担当者は「早期対応の成功事例を示すことができた」と話している。