8年ほど前から、県西部の河川敷や公園を中心に外来植物「メリケントキンソウ」が勢力を伸ばしている。5月から6月に硬いとげを持つ果実をつけ、人がけがをする可能性もあることから自治体などが注意を呼び掛けている。今のところ効果的な駆除策がないため、公園の管理者はボランティアを集めた“駆除イベント”を開くなど地道な対策を続けている。
浜松市によると、同市で初めて確認されたのは、2007年。南区の遠州灘海浜公園や浜北区の天竜川河川敷など、これまで30カ所以上で見つかっている。今年4月には初めて天竜区春野町でも確認され、年々繁殖区域が拡大している。そのほか、磐田、島田、焼津市などでも発見されている。
浜松市内では、人体に害のない塩化マグネシウムやクエン酸などが主成分の散布剤をまくことで一定程度駆除できているが、靴の底にとげが刺さり、種子は拡散しやすい。同市公園管理事務所の担当者は「繁殖拡大防止のため、靴に付いた場合には、とげを落として」と呼び掛けている。
13年、初めてメリケントキンソウが見つかった浜松市浜北区の県立森林公園では、今年もスポーツ広場の芝生の間からメリケントキンソウが芽吹き、トゲのある果実が育ち始めている。同公園の自然解説員沢井謙二さん(45)は「散布剤をまいて枯らせても、近くからまた生えてしまう」と困惑する。同公園は13年から一般から参加者を募り、手作業での駆除作戦を行っている。今月31日にも行う予定。
◇メリケントキンソウ
南米が原産のキク科の一年草。日本では1930年代に和歌山県で初めて発見された。草丈は5〜10センチで地面をはうように育ち、芝生などに隠れやすい。カブトガニのような形をしたとげを持つ直径5ミリ前後の果実が特徴。
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Posted by jun at 2015年05月20日 08:51 in 外来生物問題