環境省が4月から、レンコンの新芽を食べて農家を困らせる米国原産のアカミミガメ対策に乗り出す。飼い主に捨てられて全国の池や川で野生化しており、生態系への影響を抑えるには、国を挙げた防除や輸入を抑制する対策が必要と判断した。今夏をめどに対策の方向性を出し、被害状況の調査や防除体制を確立する計画だ。
国内で主に野生化しているのは「ミシシッピアカミミガメ」。ミドリガメの愛称で販売されているが、成長すると30センチほどになり、飼育に困って池や川に捨てられるケースが後を絶たず社会問題となっている。
その影響で徳島や佐賀県など西日本のレンコン産地を中心に食害が発生し、対策が求められていた。徳島県鳴門市ではレンコン100ヘクタールで1500万円の被害が発生(2010年度)。12年度から3年間で5000匹を防除したが、まだ1万〜2万匹は生息しているとみられる。
このため同省は、農水省と作成した外来種リストにアカミミガメを加え、防除が必要な「総合対策外来種」に指定。相当数が自然界で生存していることからプロジェクトを立ち上げ、輸入や飼育数の減少から防除まで一体的な対策を打ち出すことにした。
16年度以降は、対策に取り組む自治体や市民団体と連携し、防除効果を検証するモデル事業に着手する。対策を全国に普及するためのポイントや課題を探る。環境省は「アカミミガメはペットとして馴染みが深いだけに、対策には多くの国民の参加が欠かせない。外来種対策への関心を高めるきっかけにしたい」(野生生物課)と強調する。
Posted by jun at 2015年04月06日 12:32 in 外来生物問題