2015年02月04日

「琵琶湖の深呼吸」今冬も 北湖で「全循環」を確認

 琵琶湖の北湖で、表層と深層の湖水の酸素濃度がほぼ同じになる「全循環」が確認されたと、県が2日発表した。この現象は、水中全体の酸素が入れ替わることから、「琵琶湖の深呼吸」とも呼ばれる冬の風物詩。この時期、湖底部分に酸素が十分供給され、生物のすみやすい環境に回復する。確認された時期は昨年度より約2週間早く、平年並みだった。

 県は毎月3、4回、高島市今津沖の北湖7地点で、水面から50センチの表層と、水深90メートル付近の深層にある水の状態を調査。2日の調査では、このうち2地点で表層水と深層水とも酸素濃度が1リットル当たり10ミリグラムを超え、同程度の酸素濃度になったことが確認された。

 北湖では、例年春頃から気温の上昇とともに表層の水温が上昇。深層水との間に温度差が生じることによって、表層と深層で別々に水が循環するようになり、深層まで酸素が行き渡らなくなる。このため、深層水は徐々に酸素濃度が下がり、10〜12月にその年度の最低値を記録する。

 酸素濃度が1リットル当たり2ミリグラムを下回ると「貧酸素」状態になったとされ、湖底に生息するエビや貝類などが酸欠状態に陥る。

 しかしその後、寒さで冷えた表層水が深層に沈んで全循環が起こり、湖底部分も生物が住みやすい環境に回復する。これが、湖の生命にとって大切なサイクルと位置づけられている。

 今年度は台風が襲来し、湖水をかき混ぜる役割を果たしたため、10〜12月でも酸素濃度の最低値は1リットル当たり3・5ミリグラムで、貧酸素にはならなかった。

+Yahoo!ニュース-近畿-産経新聞

Posted by jun at 2015年02月04日 20:33 in 自然環境関連

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