国の地域団体商標登録を受けた「十和田湖ひめます」に関し、十和田湖増殖漁協の小林義美組合長は4日、2015年度にヒメマスを保存する漁協の冷凍設備を更新する方針を明らかにした。品質管理の向上や、漁ができない時期の安定供給を通じて、ヒメマスの高付加価値化を図る。十和田市の小山田久市長は同日、設備更新の事業費を支援する考えを示した。
小林組合長や十和田市によると、現在十和田湖畔にある同漁協の冷凍設備は、マイナス20度ほどの温度でヒメマスを保存。更新する冷凍設備は、マイナス40度まで温度を下げられる急速冷凍機能を備える。総事業費は約800万円を見込んでいる。
これまでの冷凍保存のヒメマスは、鮮度の関係で生食に適さなかった。新たな冷凍施設が稼働すれば、従来より鮮度が良い状態での保存が可能になり、より多くの店で刺し身など生食が提供できる。悪天候で漁ができない場合や休漁期間中も、高品質なヒメマスを供給できるようになるという。
十和田市は、冷凍設備の事業費を補助する方向。国が14年度補正予算に盛り込んだ地方創生関連の交付金活用を視野に入れている。十和田市と同じく十和田湖に面している秋田県小坂町も、支援を検討している。
小林組合長は「地域団体商標にふさわしいヒメマスを提供して、多くの人に喜んでもらえるよう、地域を挙げて取り組んでいきたい」と語った。
同日、県庁に三村申吾知事を訪ねた小山田市長も「地域ブランドというからには、おいしいものを提供していかなければならない。市も応援していきたい」と話した。