2014年12月22日

固有種ビワマス遡上できる川に 滋賀のNPOなど調査

 琵琶湖の固有種、ビワマスが遡上(そじょう)して産卵しやすい川をつくろうと、滋賀県野洲市のNPO法人「家棟(やなむね)川流域観光船」のメンバーや大学教授、市、県の担当者らがこのほど、同市の中之池川を調査した。落差工と呼ばれる斜面が遡上を遮っており、魚道の設置などを話し合った。

 中之池川は家棟川の上流にあたり、同NPOによると、約60年ほど前にはたくさんビワマスがいた。家庭排水などによる水質悪化で1980年代以降にいったん見られなくなったが、2005年からはほぼ毎年、下流で産卵している姿が確認されているという。
 しかし、下流では投網で捕獲されてしまう心配があり、さらに上流まで遡上させるには高さ約3メートルの落差工を上れるようにする必要があるという。本年度、琵琶湖周辺の環境を守る団体を補助する県の事業に選ばれ、初の現地調査を行うことになった。
 16人が参加し、同NPOの山本義昭さん(70)=同市=や浜野龍夫徳島大教授(水産増殖学)らが川の中に入り、構造や川底の状態を確認した。意見交換会で、浜野教授が「落差工にも設置できる魚道がある。施工費用も約600万円と比較的安く、治水上の問題もない」と紹介。参加者は魚道設置に向け、費用負担などの課題について検討することを決めた。

+Yahoo!ニュース-近畿-京都新聞

Posted by jun at 2014年12月22日 14:00 in 魚&水棲生物, 自然環境関連, 内水面行政関連

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