2014年11月20日

<意外に可愛らしい?>三重でクモの生態学ぶ講座

<意外に可愛らしい?>三重でクモの生態学ぶ講座

 ◇不気味? 気持ち悪い?

 「不気味」「気持ち悪い」−−。身近な存在でありながら、ネガティブな印象を持たれることが多いクモ。その生態を学ぶ講座「驚きのクモの世界」が三重県津市一身田上津部田の県総合博物館で開かれた。クモに興味を持つ市民らで作る「三重クモ談話会」の貝発(かいほつ)憲治事務局長(67)が講師を務め、一般にはあまり知られていない特徴などを解説した。【井口慎太郎】

 貝発さんは元高校生物教諭で、40年以上クモの採集や観察をしている。南北に長く、豊かな自然環境を持つ県内には「約500種のクモが生息しており、全都道府県で5本の指に入る多さ」と説明し、吐き出す糸の能力については「ジョロウグモの場合は自身の体重の6〜7倍を支える強度を持つ」と話した。

 田畑や果樹園で害虫を食べるクモは「人の役に立つ益虫」としたうえで、「クモの最大の天敵は農薬。体の構造上、昆虫類の10分の1の濃度で死んでしまう」と解説した。

 県内でも時折発見され、毒グモとして知られる特定外来生物・セアカゴケグモについても言及し、「県内では1995年に四日市市の霞ふ頭で初めて発見され、現在は北中部地域で分布が確認されている」と説明。かまれると激痛を伴うこともあるが、子どもや高齢者、特異体質の人でない限りは生命の危機に陥ることはなく、「スズメバチのような感覚で捉えればよい。性質はおとなしく、必要以上に恐れる必要はない」と話した。

 参加した約50人からは多くの質問が出た。家屋に住み、脚を広げると13センチにもなるアシダカグモに関する問いには「飼育下で10年生きた記録もあり、ゴキブリの天敵」と答えていた。

 参加した県農業大学校2年の野崎健太郎さん(19)は「(クモの生態が分かり)農作業中によく見るクモが可愛らしく思えた」と感想を漏らしていた。

+Yahoo!ニュース-環境-毎日新聞

Posted by jun at 2014年11月20日 09:56 in 外来生物問題, 各種イベント

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