滋賀県が琵琶湖岸に設置している外来魚の回収ボックスやいけすに入れられる魚の数が減っている。外来魚の生息数自体が減少しているためとみられ、県は駆除対策の成果が一定出ていると喜ぶ。だが一方で、県や民間団体による外来魚釣り大会の参加者数が減少しており「外来魚の再放流禁止の関心が薄れている恐れもある」としている。
■本年度上半期、0・7トンマイナス
県によると、今年4〜99月の上半期にボックスといけすから回収した外来魚の量は10・3トンで、前年同期から0・7トン減少した。最も多かった2010年度には上半期だけで17・1トンに上ったが、以降は減少傾向にあり、年度計でも20トンを超えたのは10年度の21・5トンだけになっている。
琵琶湖の外来魚駆除は県による定期的な駆除と、ボックス・いけすでの回収の2本柱で行われている。この両方を合わせた県全体の駆除量も07年度の542・8トンをピークに13年度は174・3トンまで減少している。台風で定置網に被害が出るなどして駆除量が減った側面もあるが、県は琵琶湖に生息する外来魚の推定量が06年度の1914トンを頂点に12年度は1295トンまで減っているとみており、「ボックス・いけすでの回収量減も生息数の減少によるところが大きい」(琵琶湖政策課)とする。
■継続へ「関心高めたい」
一方で、本年度上半期に県や民間企業、自治会などが催した外来魚釣り大会は前年同期の26大会から35大会に増えたものの、参加者数は逆に123人減って2850人だった。開催日が雨天だったなどの悪条件もあったが、琵琶湖政策課は「参加者が固定化している面もある」と懸念する。繁殖力が強い外来魚の駆除には継続的な対策が必要で、同課は「県内外に大会参加を呼び掛けるなど、琵琶湖で釣りを楽しむ人に外来魚回収の取り組みや再放流禁止の意義を伝える活動を強めたい」としている。