2014年10月28日

琵琶湖固有種・セタシジミ壊滅的 藻の一種が繁殖

 大津市の瀬田川で藻の一種カワシオグサが異常繁殖し、琵琶湖固有種のセタシジミが壊滅的な被害を受けている。ベテラン漁業者たちは「ここ20年で一番ダメージが大きい。このままでは瀬田のシジミが死滅してしまう」と嘆く。

 滋賀県琵琶湖環境科学研究センターによると、カワシオグサは緑藻類のマリモの仲間で、岩や砂に付着することが多い。瀬田町漁業協同組合によると、数年前から瀬田川の川底で見られるようになった。船のスクリューに巻き付いて漁を阻害する水草とは違い、川底に広がってセタシジミを巻き込み、窒息させる。好漁場の琵琶湖漕艇場沖合で繁茂が確認されている。
 今夏は、南湖や瀬田川でコカナダモやオオカナダモなど水草が異常繁殖した。同漁協は水草除去に取り組んできたが、吉田守組合長(68)は「水草を取り、光の入るようになった場所にカワシオグサが繁殖しているように思う。踏んだり蹴ったりの状況」と言う。
 同漁協の今年のセタシジミの漁獲量は10月中旬までで約2トンにとどまり、昨年の約半分という。近隣漁協とも連携して藻の除去を始め、17日には住民やボランティアを含む約50人が船15隻で瀬田川に繰り出した。シジミを捕る漁具マンガンを除去用に加工して湖底をさらうと、カワシオグサが大量に揚がり、口を開いた稚貝が次々見つかった。吉田さんは「漁どころではない。行政にも対応を検討してほしい」と話した。
 瀬田川を管理する国土交通省琵琶湖河川事務所は「状況を把握しておらず、まず現状を確認したい」としている。

+Yahoo!ニュース-滋賀-京都新聞

Posted by jun at 2014年10月28日 15:27 in 自然環境関連

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