山形県鶴岡市のラムサール条約湿地、大山下池(おおやましもいけ)周辺で環境保全のため駆除されている外来生物ウシガエルとアメリカザリガニが、5日から市内の料理店で提供されることになった。駆除対象とはいえフランス料理では立派な食材。外来生物をおいしく食べて環境保全に役立てる一石二鳥の作戦だ。
ウシガエルは食用で米国原産。下池周辺では戦後導入されて野生化したらしい。体長20センチ近く、ヘビやカエル、水生昆虫など手当たり次第に食べる。米国原産のアメリカザリガニも、水草の新芽から水性昆虫まで食べる雑食。いずれも環境に深刻な影響を与えているという。
下池周辺では以前からボランティア団体が駆除しており、現在は鶴岡市自然学習交流館ほとりあが毎年6月〜10月、下池に隣接する都沢湿地で駆除を続けている。
7・7ヘクタールの湿地で駆除されるウシガエルは昨年は500匹、今年も既に700匹。アメリカザリガニに至っては1万数千匹と膨大だ。ボランティアが食べてきたが処理しきれず、廃棄されるものも多かった。
「駆除したとはいえ生き物の命。市場で活用しながら環境保全に役立てられないかと考えていた」と同館の上山剛司学芸員。昨年11月に開いた催し「里山マルシェ」で酒田市のフランス料理人にムニエルなどに調理してもらったら参加者に好評で、鶴岡市内の飲食店から「使いたい」と問い合わせが来るようになったという。
Posted by jun at 2014年10月07日 14:25 in 外来生物問題