兵庫県明石市は19日、外来種のミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)の大量繁殖を抑えるため、2014年度に条例を制定する方針を明らかにした。市内のため池や川に多くのミドリガメが生息、在来の動植物に深刻な影響を与えていることから決めた。大量投棄規制のため、事業者を対象に罰則規定を盛り込むことも検討する。
市が市会生活文化委員会で報告した。「あかしの生態系を守る条例(仮称)」は、当面はミドリガメを規制対象とし、市民に投棄しないよう呼び掛け、生態系保全を目指す。環境省や市によると、20都道府県(12年度)が同じ趣旨の条例を制定しており、県内では初めてという。
ペットショップなどで販売されているミドリガメは北米原産。水草やヤゴのほか、河口付近にいるクロダイの稚魚なども食べる。繁殖力が強いため、在来種のイシガメなどの生息環境を圧迫している。市は11年度からミドリガメの防除調査を開始。13年度には谷八木川や流域のため池で計2019匹を捕まえ、全体の6割を占めた。捕獲数は年々増え、市は計1万匹以上が生息すると推計している。
昨年秋には、家庭で飼えなくなったミドリガメを引き取るキャンペーンも市内各地で実施。計145匹(クサガメ7匹を含む)を引き取り、神戸市立須磨海浜水族園内の保護研究施設に収容した。
14年度は5月の産卵期に合わせた調査や引き取りのほか、同水族園長で明石市のミドリガメ対策アドバイザーを務める亀崎直樹さんを招き、生物多様性をテーマにしたフォーラムを7月に開催。ミドリガメの繁殖状況と調査を親子らで見学する「カメツアー」も行う。市は「市民の協力を得て、息長く対策に取り組みたい」としている。(新開真理)
Posted by jun at 2014年03月25日 13:07 in 外来生物問題