厚木市が2015年度のオープンを目指している「(仮称)健康こどもの森」(同市中荻野)の建設をめぐり、自然環境が変わる可能性を指摘する声が出ている。公園敷地を南北にほぼ分断する形で通路が建設されるなど、大規模な工事が必要なことが判明したためだ。
こどもの森は荻野運動公園の北側の山林(約6ヘクタール)を整備して造成。最大の高さが10メートルになる空中回廊や全長約200メートルの滑り台などの遊具の一方、谷戸の棚田を復活させて農作業や自然体験ができる「里地里山」も造る。
計画では、西側の駐車場付近から公園敷地を横断する形で東側の谷戸に沿った通路まで主園路を伸ばす。約160メートルにわたって丘陵をV字形に削ったり盛り土したりし、道幅4メートルを確保するが、最大で14メートル掘り下げる地点もある。
希少な水生生物がすむ小川は、主園路と交差する部分を地下水路にする。また、谷戸を棚田に再生させるのに必要な大量の水を賄うため、ため池を2カ所造る。
こうした大規模工事に対し、以前から建設予定地の希少な水生生物の保護などを訴えてきた高田浩市議は自然環境への影響を懸念する。「道を造るのに160メートルも伐開、除根しアスファルトで舗装する。ため池を造れば外来種が繁殖する可能性があり、大雨で下流へ流れれば生態系が乱れる」
市は「主園路は公園を造る以上は必要」と説明。公園中央部に建設予定の管理棟までの緊急車両などの通行に使用するほか、車いすなどを使う障害者への配慮もある。
これに対し、高田市議は「管理棟を西端にすれば主園路は必要ない」と指摘する。
市側は「整備すれば乾燥化しつつあるいまの森とは違う、里地里山の生態系になるかもしれない。その点ではまったく自然に手を付けないという考えとは違う」と説明している。
工事は10月中旬から始まる予定。
Posted by jun at 2013年09月03日 15:21 in 外来生物問題, 自然環境関連