2013年09月02日

京都府、レッドリスト275種増加、11年ぶり改訂

 京都府は28日、府内で絶滅したり、またはその恐れがある野生生物をまとめた府レッドリストを11年ぶりに改訂し、公表した。リストに掲載された生物は改訂前(1597種)より275種多い1872種に増え、うち絶滅の危険性が非常に高い「絶滅寸前種」は460種に上る。府は開発などに伴う生息環境の悪化に加え、シカによる食害や外来種の繁殖が影響していると分析し、「生物多様性の危機が一層進行している」と訴える。

 レッドリストは府レッドデータブックの基となる資料。2002年6月の最初のレッドデータブック作成から10年以上経過したのを受け、11〜12年度に専門家約70人の協力で調査を行ってリストを改訂した。
 リストは絶滅の危険度合いに応じ、絶滅種〜要注目種の5段階に分類。絶滅種は改訂前の100種から93種に減ったが、深泥池(京都市北区)に生息していたベッコウトンボなど14種が新たに絶滅を確認された。コガタノゲンゴロウなど絶滅種だった21種が今回の調査で再発見されたため絶滅種が減った。
 一方、絶滅種に次ぐ「絶滅寸前種」は67種増えて460種に達し、比叡山などに生息するエイザンスミレも新たに加えた。続く「絶滅危惧種」も88種増の504種となり、かつては池や沼でよく見られたミズスマシも全国的に生息数が減り、追加された。
 兵庫県豊岡市で人工繁殖し、放鳥されている国の特別天然記念物コウノトリは、12年から京丹後市で営巣を開始したため、絶滅危惧種として府のリストに初めて登録した。
 府はリスト登録種の増加について、自然環境の変化や乱獲といった要因とともに、シカの食害や山の手入れ不足で森林の植生が荒れたことや、外来種のアライグマやブラックバスによる希少生物の捕食を挙げている。
 改訂後のリストは府のホームページで公開している。府は今回のリスト改訂を受け、種ごとの状況を解説した新たなレッドデータブックも来年3月までに発行する。

+Yahoo!ニュース-京都-京都新聞

Posted by jun at 2013年09月02日 12:41 in 外来生物問題, 自然環境関連

mark-aa.jpg