500種以上の動植物が生息する国内最大級の「響灘ビオトープ」(北九州市若松区)で、環境省が「要注意外来生物」に選定しているジャンボタニシが大量発生し、食害のため、絶滅危惧種の藻類6種がほぼ全滅したことがわかった。
23日にはボランティアガイドを務める市民らが中心となって、約40人態勢で駆除に取り組む。
響灘ビオトープによると、ほぼ全滅したのは環境省のレッドリストで絶滅危惧1類に分類されているオトメフラスコモ、同2類のシャジクモ、福岡県のレッドデータブックで絶滅危惧1A類に分類されているヒロハノエビモ、ムサシモ、ツツイトモ、同1B類のリュウノヒゲモ。
一年草のムサシモは2010年に九州で初めて確認された。水位変動の少ない湖沼に生息する多年草・ヒロハノエビモは県のレッドデータブックで一度は「絶滅」とされた後、09年に新たに見つかり、絶滅危惧1A類に変更になっている。
響灘ビオトープは昨年10月、市の廃棄物処分場跡地にオープンした。処分場を埋め立て後、長期間放置している間に湿地や淡水池、草原などが生まれ、環境学習や市民の憩いの場として活用しようと整備した。
00年から現地で観察活動を続けるチーフガイドの岩本光徳さん(66)によると、ジャンボタニシを初めて確認したのは10年5月。昨年も市民らが数回にわたって成貝や卵の駆除に取り組んだものの、藻類に大きな被害が出た。
岩本さんはジャンボタニシが発生した理由について、「(覆土作業のため)搬入された土砂の中に成貝や卵が紛れ込んでいたのではないか」とみる。
水田などでは農薬を使って駆除するケースもあるが、ビオトープでは、生態系に対する配慮から、手作業以外に方法はない。所管する市環境未来都市推進室は「想像以上の繁殖力で驚いている。徹底的に駆除に取り組みたい」としている。
Posted by jun at 2013年06月26日 13:24 in 外来生物問題