京都市は3日、鴨川などで繁殖する特定外来生物ヌートリアを捕獲するため、外来生物法に基づく防除実施計画を近く策定する方針を決めた。市はこれまで、農作物への被害がないことから鴨川のヌートリアの対策に消極的だったが、生態系保全のため捕獲が必要と判断した。
計画で、可能な限り頭数を減らすための有効な捕獲方法や捕獲を実施する団体などを定める。計画が国に認められれば、定められた団体が市内全域で自由に捕獲できるようになる。
現在は農作物被害が発生してから猟友会が市の許可を得て捕獲しているが、計画策定で素早い対応が可能になり、増殖を防ぐことができるという。
市内のヌートリアの個体数が不明なため、年間の捕獲頭数目標や予算額は今後検討し、鴨川を管理する京都府とも連携する。市林業振興課は「鴨川は川幅が狭く人目に付きやすいので捕獲オリの設置は難しいが、生態系保全のため、しっかり取り組みたい」としている。
ヌートリアは繁殖力が高く生態系への影響が大きい。農地ではダイコンやイネなどを食べるため、市は昨年度、害獣として桂川や山科川などで41頭を捕獲。
鴨川では数年前から確認され、生息域が田畑のある地域の近くまで北上していたが、対策は府が河川敷に餌やり禁止の看板を設置する程度だった。