外来生物の多さから「タマゾン川」とも呼ばれる多摩川で、3日、大がかりなカメの捕獲作戦が行われた。
多摩川で3日、地元のNPO(民間非営利団体)によって、急増するミドリガメの捕獲作業が行われた。場所は、河口からおよそ26km上流にさかのぼった河口堰(せき)付近で、2日、中に魚肉を仕込んだかご15個を仕掛け、カメをおびき寄せた。
ミドリガメは、北アメリカから南アメリカ北西部まで広く分布する、「アカミミガメ」と呼ばれるカメの仲間で、日本には、もともといないカメだった。
しかし、須磨海浜水族園の谷口真理研究員は「(ミドリガメの)輸入が始まったのが、1950年代後半。最初は小さくてかわいいんですけど、だんだん、甲羅の大きさが25cmぐらいまで、最大でなるんですよ。持てあまして捨ててしまう人が、かなりいるんじゃないかと思う」と話した。
そのため、野生化したミドリガメが、多摩川をはじめ、各地の川や池で繁殖しているという。
ミドリガメの寿命は、人間の平均寿命を超える、およそ100歳前後。
繁殖力が強いため、環境省は、生態系に悪影響を及ぼす「要注意外来生物」に指定しているが、法による規制はなされていない。
「おさかなポストの会」の山崎充哲さんは「野良ガメになると、ありとあらゆるものを食べ尽くしながら、生きていこうとします。もう、手を出しただけで、ガブッとやられると、何針か縫うようになりますので」と話した。
3日は、26匹のミドリガメとクサガメ1匹を捕獲したが、全ての捕獲には至っていない。
捕獲したミドリガメは、一時保管され、処分はせずに、引き取り手を探すという。