2013年05月27日

オヤニラミ:絶滅危惧種、人工繁殖に成功 体長3ミリの稚魚、雄の親魚が世話−−日田・天瀬町の安藤さん/大分

 日田市天瀬町の運転手、安藤一二三さん(66)が、観賞用に水槽で飼っている純淡水魚のオヤニラミ(スズキ科)の人工繁殖に成功した。指南役の市立光岡小臨時講師、河津智顕さん(53)は「自分も30年飼っているが産卵、ふ化したことはなく、水槽でのふ化は極めて珍しい」と驚く。オヤニラミは環境省レッドリストで「絶滅危惧1B類(EN)」(近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの)に指定されている。

 安藤さんが好きな淡水魚の本格飼育を始めたのは、会社を定年退職した6年前。別々の水槽に入れたメダカ、ドジョウ、カワタナゴなどを楽しんだ。一昨年、河津さんからオヤニラミの雌雄3匹をもらった。更に大山川で釣った2匹を追加した。体長は5〜6センチ。
 今月11、16、20日、水生植物のヨシの茎や空気ポンプの筒に、白く透き通った卵約200粒を産み付けたのを発見。一部ふ化して体長3ミリほどの稚魚約50匹が泳ぎ回り、雄の親魚が世話をする。
 河津さんは「雄と雌の相性がよく、水槽の水質のほか、隠れ場を作るなど繁殖条件が整っていたためでは。繁殖期はこれから。もっとふ化しそうだ」。安藤さんは「先々、成長すれば専門家とも相談し、大山川に放流も」と夢を膨らませる。
 オヤニラミの南限は九州北部。体長は最大13センチ。河川の中・下流域や用水路に生息。排他性が強く、縄張りを形成し単独生活する。産卵後は、雄がかいがいしく世話する。名称は、稚魚を敵から守ろうと「親がにらみを利かす」との説も。だが環境破壊や水質悪化、ブラックバスなどによる食害で減少の一途にある。【楢原義則】5月25日朝刊

+Yahoo!ニュース-大分-毎日新聞

Posted by jun at 2013年05月27日 16:03 in 外来生物問題, 魚&水棲生物

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