2013年03月06日

箱わなにハクビシン 侵入防止難しく警戒 田辺市

 果物への農作物被害や家屋への侵入被害などが全国で急増している外来哺乳動物「ハクビシン」(ジャコウネコ科)1匹が、和歌山県田辺市で初めて捕獲された。昨年は白浜町で妊娠雌を含む計2匹が捕獲されている。田辺市農業振興課は「自然繁殖しているのは確実だろう。市内にはほぼ一年を通して果物があり、生息数が増えれば大変なことになる」と警戒を強めている。

 今回捕獲されたハクビシンは成獣の雄。重さ4・3キロ、体長約60センチで尾の長さは約40センチ。24日、田辺市新庄町北長、稲妻池近くのミカン園に仕掛けたアライグマの箱わなに掛かっていた。仕掛けた農家が田辺市に連絡し、ハクビシンであることが確認された。

 県北部では2006年度に日高地方で2匹、08年度に海草地方で1匹、11年度に那賀地方で1匹の捕獲例があった。県南部では12年5月に白浜町十九渕で雌2匹が相次いで捕獲され、1匹が妊娠していた。

 アライグマなどの生態を調べている田辺市ふるさと自然公園センターの鈴木和男さんによると、ハクビシンは樹上生活に適しており、雨どいを上ったり、電線を伝ったりするため、アライグマなどより侵入を防ぐのは難しいという。雑食性だが特に果実が好物。県南部では主要農作物のかんきつ類をはじめ、ビワやスモモ、柿、ブドウなどが狙われる可能性が高いと指摘している。

 県農業環境・鳥獣害対策室は「被害が出れば有害捕獲で対処してほしい」と話している。

 環境省のデータ(有害獣捕獲と狩猟含む)によると、ハクビシンが狩猟獣に指定される1994年以前は毎年全国で200匹前後の捕獲だったが、指定以降は千匹前後で推移。2003年度ごろから急増。05年度に2千匹、08年度には5千匹を超えた。09年度は7532匹、10年度(暫定)は1万588匹となった。同年度の都道府県別で多いのは千葉1642匹、長野1397匹、神奈川1301匹など。

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Posted by jun at 2013年03月06日 18:16 in 外来生物問題

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