2013年02月19日

タイワンリスとアライグマの捕獲数が急増、農作物被害が深刻に/横須賀

 特定外来生物に指定されているタイワンリスやアライグマの捕獲数が横須賀市内で急増している。市の統計では増加傾向が続き、この10年余りで10倍以上に膨らんでいる。農作物の被害拡大や、生態系への影響が懸念されている。

 タイワンリスとアライグマの捕獲数は2012年度が12月末現在で計1737頭と、11年度の2131頭を上回るペース。統計を取り始めた00年度と比べて15倍となっている。飼っていたペットを育てきれずに手放し、野生化したのが増殖の一因とされる。

 市では、被害を受けた住民に捕獲おりを貸し出したり、NPO法人「三浦半島生物多様性保全」と協力して、計画的駆除を進めたりしている。しかし「繁殖のスピードが速く、捕獲が追いつかない。三浦半島全域でどんどん増える一方だ」(市環境企画課)と苦慮する。

 田畑を荒らされる被害も深刻だ。11年度の横須賀・三浦地区の、外来生物による農作物への被害額(横須賀三浦地域県政総合センター調べ)は約760万円で、前年度と比べて2倍以上になった。大半がタイワンリスによる仕業だった。

 県内では三浦半島のみで生息しているといわれるトウキョウサンショウウオなどの在来種が、こうした外来生物に捕食されているという報告もあり、生態系が崩れかねない状況だ。

 市環境企画課は「対策を講じるために周辺の市や町と協議会は開いているが、なかなか自治体間の足並みがそろわない。広域問題としてやっていきたい」と、危機感を募らせている。

+Yahoo!ニュース-神奈川-カナロコ

Posted by jun at 2013年02月19日 14:31 in 外来生物問題

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