琵琶湖のアユを食い荒らすカワウの駆除対策で、滋賀県は2013年度以降の対策費に琵琶湖森林づくり県民税を充てることを検討している。国の補助を待たずに財源を確保し、カワウの新しい営巣地対策を迅速に進めるのが狙いという。
■13年度以降 独自財源、早期対応へ
県は、葛籠尾崎(つづらおざき)と奥の洲(ともに長浜市)に作られた新しい営巣地で早期駆除を行い、12年秋には生息数をゼロにする成果を挙げた。「専門家からも早期対応が効果的との指摘がある」(県森林政策課)として、13年以降も費用確保と対策を早急に実施できるよう案を練った。
森林税は06年度に導入した。個人県民税に上乗せする形で県民1人当たり年800円を徴収、法人にも課税している。荒廃した里山の整備や間伐材の利用などに使われるが、森林に営巣したカワウが木々を傷めるため、森林税の活用を検討することにした。
県は、このほどまとめたカワウに関する特定鳥獣保護管理計画の第2次案で、「早期発見・早期対応」を掲げており、13年度から5カ年で「生息数の速やかな削減」を進める。
県森林政策課は「森林税を活用した対応策も加え、カワウの削減目標を達成したい」としている。
第2次案は県のホームページや県庁などで公開しており、パブリックコメントを1月24日まで募集する。問い合わせは県森林政策課鳥獣対策室TEL077(528)3925。