国内最大級のニホンアワサンゴの群生が確認されている周防大島町沖の海域4カ所(計56・4ヘクタール)が「海域公園地区」に決まった。瀬戸内海国立公園内では初めての指定となる。町は、海域の保護・活用方法を話し合う協議会を来年1月ごろ発足させる。
19日、環境省の中央環境審議会で決まった。2月に予定される官報告示で指定が確定する。同地区に指定されると、国立公園の場合は、環境相の許可を受けなければ、工作物の構築、鉱物・動植物の採取、海底の形状変更、汚水の排出は禁止される。
環境省は10年度から現地の海域調査を行い、ニホンアワサンゴのほか、クロメやホンダワラなどの藻場の形成を確認。優れた景観や生物多様性があるため、中央審議会に指定を諮問していた。
町農林課は「保全を最優先にしながら、観光振興にも役立てれば」と期待を込める。群生地の保護に取り組むNPO法人「自然と釣りのネットワーク」理事の藤本正明さん(58)は「生態系の保全はもちろん、海域の素晴らしさを多くの人に知ってほしい」と話している。【小中真樹雄】
〔山口東版〕12月21日朝刊