国土地理院は富士五湖の西湖(富士河口湖町)で48年ぶりに実施した湖底地形調査の結果を同院ホームページ(HP)で公開した。過去のデータと比較すると最深部は約20センチ浅くなり、京都大の中坊徹次教授らによって生息が確認されたクニマスの産卵場所と思われる北岸では扇状地となって湖底まで連続していることも分かった。
湖最深地点は中央部のやや西側で深さは71・5メートル(暫定値)だった。西湖では昭和39年に湖沼図作成で調査が行われたが、湖と周辺環境の変化で約20センチ浅くなった。水深に関しては西側区域で最深地点が47・4メートルから44・5メートルと約3メートル浅くなっていた。
湖全体が浅くなっているが、この付近は昭和41年9月の台風26号の豪雨によって発生した土石流が堆積したことによるものと国土地理院はみている。
湖南側では1千年以上前の864年に富士山から流出した溶岩流による地形が明瞭に捉えられているという。さらに湖中央部北側には桑留尾(くわるび)川から扇状地が広がっていた。この付近はクニマスの産卵場所と推定され、伏流水による湖底浄化がクニマスの生残を助けたようだ。
国土地理院による西湖の湖底地形調査は9月22〜26日にかけて、GPS(衛星利用測位システム)と音響測深機を併用して行われた。
Posted by jun at 2012年12月03日 14:11 in 魚&水棲生物