環境省の中央環境審議会は13日、平成24〜32年の生物多様性保全の取り組みを掲げた国家戦略を細野豪志環境相に答申した。戦略には、自然界で36年ぶりに孵化(ふか)した野生のトキを27年までに60羽程度まで増やすほか、絶滅の恐れのある植物235種類の種子や胞子を保存することなど、50項目の数値目標を盛り込んだ。今月下旬にも閣議決定される。
生物多様性国家戦略は平成7年に策定され、これまで3回改定されている。今回は特に東日本大震災を受けて自然との共生のあり方を見直し、原発事故への対応や、防災林を活用することなどが明記された。
また、絶滅の恐れのあるトキやイヌワシなどが記載されている「レッドリスト」を拡充することに加え、26年までに国内の生態系に影響を及ぼす外来種を網羅した「外来種ブラックリスト(仮称)」を作成する。
特に、鹿児島県・奄美大島の希少種への脅威になっているマングースについては、効果的な捕獲方法を見つけ出し、根絶に向けて対策を取る。
このほか、22年に名古屋市で開かれた締約国会議(COP10)で採択された遺伝資源の利益配分に関する名古屋議定書も早期の締結を目指すとしている。
Posted by jun at 2012年09月18日 16:16 in 外来生物問題, 自然環境関連