2012年04月24日

復活のタチスズシロソウ、看板でPR 野洲の琵琶湖岸

 ビーチバレーボール場の整地がきっかけで絶滅危惧植物「タチスズシロソウ」の国内最大群落となった滋賀県野洲市のビワコマイアミランドの琵琶湖岸で、間もなく花が見ごろとなる。大群落ができた経緯や保全上の注意を紹介した看板を同ランドと京都大生態学研究センター(大津市)が立て、「奇跡の復活劇」の周知を図る。

 現地では約20年前にタチスズシロソウの小群落が研究者によって確認されていたが、人知れず姿を消した。8年前、ビーチバレー場をつくるために砂浜を耕したところ、埋もれていた種が掘り起こされるのと同時に、外来種など競合植物が一掃される偶然が重なって復活。4月末〜5月上旬の大型連休(GW)ごろに白い花が咲くようになった。
 復活当初、同ランドは「雑草の一種」と気にとめなかったが、京大研究者が6年前に偶然発見。最大2万〜3万株を確認し、全国の推定生息数(約1万株)を1カ所で上回る大群落と分かった。
 生息状況を調査し、花芽を出す3月から種を落とす6月まで踏まないようにするとともに、種の状態で埋まっている夏に砂浜を耕して、競合植物を取り除くと育ちやすくなることが分かった。同センターの工藤洋教授は「砂浜を放っておくと競合植物だらけになるが、夏にビーチバレーなどで耕すことで保全できる。砂浜利用と保全が対立せず、共存できる珍しい例」と話す。
 保全にめどが立ったため、同ランドは今年から市民に公開し、環境学習に活用してもらう。5月13日には地元市民グループが見学会を開く予定もある。同ランドの井狩正生専務(70)は「幻の花としてレジャー客にも紹介したい。大型連休を彩る湖国の風物詩になれば」と期待している。問い合わせは同ランドTEL077(589)5725へ。

+Yahoo!ニュース-滋賀-京都新聞

Posted by jun at 2012年04月24日 13:20 in 外来生物問題, 自然環境関連

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