県は1日、薩摩川内市高江町の水田地帯で、マングースが見つかったと発表した。マングースは日本の生態系に被害を及ぼすとして、外来生物法で特定外来生物に指定され、輸入、飼育などが禁止されている。県は駆除のため、発見現場一帯に捕獲用のわな26基を設置した。【山崎太郎】
県によると昨年12月末、霧島市在住の野鳥愛好家、宮野啓子さん(68)が薩摩川内市で写真撮影中、偶然マングースの写真を撮った。先月31日、宮野さんが環境省えびの自然保護官事務所に情報提供し、環境省から県に連絡があった。県マングース対策検討委員会委員長の舩越公威・鹿児島国際大教授が写真を基に、マングースと判定した。
奄美大島や沖縄県では、国の特別天然記念物のアマミノクロウサギや天然記念物のヤンバルクイナを食べるため、マングースの駆除が続けられている。県本土では09年に鹿児島市喜入で見つかり09、10年度に計115頭が駆除された。昨年2月以降、新たな個体は見つかっていない。
マングースの生息範囲は1年間に600メートル〜1キロ拡大すると言われ、直線で約50キロ離れた喜入から薩摩川内まで移動した可能性は低いという。侵入経路は今後調べる。
県は現地調査や周辺の聞き取り調査を実施。来月、対策検討委員会を開き、今後の対応を決める。2月2日朝刊