水害に強い地域づくりについて考える「流域治水シンポジウム」が24日、大津市打出浜のコラボしが21で開かれた。流域治水をめぐっては、県が11月定例県議会に提案していた嘉田由紀子知事の看板施策「県流域治水基本方針案」が21日の県議会本会議で継続審議に決まったばかりで、訪れた約150人の関心は高く、専門家による講演やパネルディスカッションに熱心に耳を傾けていた。
流域治水についての理解を深めてもらおうと県が毎年この時期に開催しており、今年で5回目。群馬大広域首都圏防災研究センターの片田敏孝センター長が「命を守る防災」をテーマに講演し、「想定外の災害が起こる時代。堤防整備などのハード整備だけで安心するのは逆に危険だ」と指摘。個人の判断力や意識を高めることの重要性を訴えた。
その後、嘉田知事をコーディネーターに、片田センター長のほか、国土交通省琵琶湖河川事務所の竹田正彦所長、台風12号で大きな被害を受けた和歌山県の宇恵元昭危機管理監らが、住民への情報提供を中心にパネルディスカッションを行った。
竹田所長が「ハザードマップなどを通して住民に地域ごとの水害リスクを把握してもらえるよう努力したい」、宇恵危機管理監が「台風被害での経験を生かし、携帯電話を利用した災害情報の提供を始めた」と述べるなど活発な議論が交わされた。
嘉田知事は「行政と住民が災害の危険性を共有することが今後の課題で、治水対策はハード、ソフト両面の対策が必要」と強調したうえで、「県の流域治水基本方針についてみなさんにも理解をお願いしたい」と呼びかけた。
Posted by jun at 2011年12月25日 17:00 in 各種イベント, 自然環境関連, 内水面行政関連